離れていても心はひとつ|岐阜新聞

クリエイティブインタビュー|岐阜新聞社

2020年5月のゴールデンウィーク中に、岐阜県民のもとに届けられた岐阜新聞。こちらの紙面をネット上でも目にした人は多いだろう。

「離れていても心はひとつ」ソーシャルディスタンス(約2m以上)をとることで、新聞にこの文字が浮かび上がる紙面だ。

 

この紙面企画は「Stay Home with newspaper」という特集で、5月1日から6日にかけて、6日間連続で塗り絵やクロスワードなどが掲載された。上記の「離れていても心はひとつ」の紙面もその一つで、特集最終日に掲載されたものだ。

 

新型コロナウイルスの影響でゴールデンウイーク期間中の自粛を強いられるなか、遊びに行けない読者に対して、少しでも明るく楽しい情報を紙面で届けたい、そのような岐阜新聞社の思いのもと、作られた企画だった。

 

この岐阜新聞の「離れていても心はひとつ」の紙面は、その日のうちにネットを中心に拡散、紙面を見た多くの人たちがソーシャルディスタンスの大切さを楽しく知りながら、自粛の辛さや先の見えない不安の中、明るい気持ちにしてくれる紙面として話題となった。

 

今回、「Stay Home with newspaper」の中の「離れていても心はひとつ」の紙面企画と制作まで担当した岐阜新聞社の蜂谷優太さんに、どのようにして紙面企画を進めたのか、詳しくお話しいただいた。

 

岐阜新聞社
明治14(1881)年7月19日に創刊。「岐阜を愛し、人を愛し、仕事を愛する」社是のもと、岐阜県内の地域に密着した情報の発信のほか、スポーツ・文化などの各種事業の主催や共催、後援で地域づくりに貢献している。本社は岐阜市今小町。

 

自粛期間中に自宅で楽しめる新聞を届けたい

「離れていても心はひとつ」の紙面の企画・制作を担当した
岐阜新聞社営業局営業部
蜂谷優太さん

——こちらの紙面企画はいつ頃からスタートしたのでしょうか?   

 

新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されて、4月中旬ぐらいから企画がはじまりました。

 

例年は「GWのおでかけ特集」といった紙面企画を掲載していましたが、今年は新型コロナの影響で掲載できず、以前からソーシャルディスタンスをテーマにした紙面企画のアイデアも出ていたので、これをGWの企画と組み合わせようとなって、できあがった紙面企画が「Stay Home with newspaper」でした。

 

「Stay Home with newspaper」のタイトル

「お家で楽しめるGW」をテーマに、GW中の外出自粛を促すもので、読者の方々に自宅で楽しいとも思ってもらえるものはなんだろう? と、私を含めて部署内の6名で様々なアイデアを出し合いました。

 

塗り絵やクロスワードゲームなどの紙面内容を決めていき、「離れていても心はひとつ」の紙面もそのうちの一つです。

 

クロスワード

折り紙

料理・クロスワード

——たったそれだけの期間と、6人だけで6日間の連載特集紙面を実現できてしまうのは、すごいと感じます。蜂谷さんは営業部ですが、制作だけでなく営業までされたのでしょうか?

 

もちろん企業スポンサーの営業も担当しました。営業、紙面制作期間を含めて約2週間程度という短いスケジュール、営業面では、やはりコロナウイルスの影響で直接会って企画をご説明できる企業もほとんどなく、以前からお世話になっている企業の皆様へ電話などで営業をする、という形がほとんどでした。

 

フットワークの軽い部署で、普段から紙面企画から営業まで垣根をこえて、協力しながら様々な仕事を取り組んでいますし、企業協賛は広告代理店にもご協力いただき、紙面の実現ができました。スポンサーの皆様も苦しい状況、短い期間の中で、紙面企画へご協力いただきとても感謝しています。

紙面のスポンサー

この記事はスタンダード会員限定コンテンツ(月額1,089円)です。
続きをご覧になりたい方は会員登録またはログインをお願いします。

この記事の残り文字数:2080文字

会員登録して続きを見るログインして続きを見る
お気に入りに登録

関連記事

聖域なしの本音インタビュー!『サンクチュアリ 』脚本家 金沢知樹さんに聞く!

広告ウヒョー!に学ぶ、世の中をウヒョー!と見るためのコツ

杉並区長・岸本聡子さんに聞く!より良い社会をつくるために、広告にできることとは?

創刊編集長 白井勝也さん激白!『スピリッツ』はこうして生まれた